貧困との闘い struggle against poverty 2005 1 13
テロとの戦いは、「貧困との闘い」である。
貧困は、テロリストを生み出す。
軍事力では、永遠に、テロを解決できない。
中国には、このような格言があります。
「衣食足りて礼節を知る」
国民の生活が豊かであれば、道徳心が高まって、礼儀を知るようになる。
イラク Iraq 2004 12 26
これは、以前、書いたことですが、もう一度書きます。
イラク戦争は、ベトナム戦争よりも、やっかいなことになると思いました。
ベトナムには、イスラム教のような強力な宗教はありませんでした。
イラクには、強力な宗教どころか、宗教的な聖地まであります。
こうした宗教において、宗教的な指導者が、
アメリカ軍と戦って死ねば、天国に行けると指導したら、どうなるか。
これは、「火を見るよりも明らか」です。
しかも、ゲリラ兵士になる者は、たいてい、貧しい生活環境にあります。
たとえゲリラにならなくても、貧しい生活があり、気象条件も過酷な状況にあります。
これでは、普通に生きていても、厳しい現実に、いつも直面しています。
まるで「生き地獄」のようなものです。
だから、「アメリカ軍と戦って死ねば、天国に行ける」と言うならば、
喜んで、戦って死ぬことになるでしょう。
一方、アメリカ兵は、本国に帰れば、
豊かな生活があり、快適な環境があり、楽しい家族がいます。
アメリカ兵は、死なないために戦うのでしょうが、
ゲリラ兵士は、死にたいために戦うのです。
これでは、いくらハイテク兵器があっても、負けるでしょう。
仏教には、こんな教えがあります。
修行を積んで悟りを開けば、もう生まれ変わらないという特権があるのです。
これを、正確には憶えていませんが、確か「不還」という境地だったと思います。
豊かな時代を生きる先進国の人たちは、これを理解できないでしょうが、
大昔は、みんな貧しく、しかも、気象条件が厳しく、
さらに、疫病が、いつも流行していましたので、
まるで「生き地獄」のようだったのです。
だから、また、この世に生まれ変わるということは、悲惨だったのです。
そういうわけで、みんな修行をして、
二度と、この世に生まれ変わらないように頑張ったのです。